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Editor's Note

2023年3月15日付

請願出しただけ、共産の“実績横取り”手法が横行

 公明党の地方議員が首長らを説得し、全国の自治体で実現している子どもの医療費助成の拡充などについて、共産党は自分たちの実績であるかのように喧伝している。

 自分たちが紹介者や提案者になって出した請願・条例案の訴えが“実った”と言い張り、公明党などがこれらに“反対して妨害した”と叫んでいる。

 例えば、5日に京都市で演説した志位和夫委員長は、京都府が子どもの医療費助成を拡充することについて「共産党議員団の奮闘が今、大きく実りつつある」「妨害をやったのが(自民、公明、維新、旧民主系の)オール与党勢力だ。府議会に繰り返し提出した請願の採択にことごとく背を向け続けてきた」と。

 しかし、助成拡充は、公明党などの提案を受けて西脇隆俊知事が「子育て環境日本一に向けて取り組みを深化させる」と決断したもの。共産党はそんな知事を批判し、10日には、関連経費が計上された2023年度予算に反対。助成拡充を妨害しているのは、共産党ではないか。

 京都府議会で、共産党議員を紹介者とする請願が不採択になり続けたのは、同党の党勢拡大と連動した党利党略の行動、との疑念が拭えない上、紹介者である共産議員が他会派に賛同の輪を広げられなかったからにすぎない。

 そもそも、請願・条例案の内容を実現するには、財源確保などに向けた首長らとの折衝や他会派の賛同を得ることが不可欠。しかし、共産党は実現へ“汗をかく”ことはせず提出しただけで“頑張ってる感”を演出する。しかも、他党の尽力で実施される施策と請願・条例案を無理やりこじつけて“実績”に仕立て上げ、請願・条例案に反対した他党に対しては“大事な提案に反対”などと攻撃する始末――。

 これは、共産党お得意の“実績横取り”の手法にほかならない。統一地方選を前に、何がなんでも共産党の実績に取り込もうとする“強欲”な事例が散見され始めている。(丈)

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