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Editor's Note

編集メモ

2024年6月26日

都知事選で共産、“与党第1党”へ前のめり

 7月7日(日)投票の東京都知事選で日本共産党は、立憲民主党と共に、同党の参院議員だった蓮舫氏を支援しているが、まるで党公認候補を擁立しているかのような力の入れようだ。

 告示(今月20日)前から蓮舫氏を強く押し出すチラシを各戸配布し、機関紙「赤旗」で連日、大々的に報道。19日付では党中央委員会と同東京都委員会の連名で、「蓮舫都知事の実現」へ「都内1150万人の有権者を対象に選挙戦をたたかうには多額の資金が必要です。選挙募金にご協力ください」と全国にカネ集めを呼び掛ける声明まで出している。

 蓮舫氏が所属した立憲をはるかにしのぐ運動量を見せる共産党。そこまで前のめりになるのには理由がある。蓮舫氏が知事になれば、都政の主導権を握れる目算があるからだ。小池晃書記局長は21日の党会合で「蓮舫知事を誕生させることができれば、日本共産党は与党第1党に」と訴えた。

 二元代表制の下、都知事と対等な立場にある都議会(定数127)で共産党は19議席を持ち、15議席の立憲を上回る。蓮舫氏が当選した場合、共産党は、知事与党の最大勢力になる。

 社会主義・共産主義革命をめざす共産党の綱領には、「さしあたって一致できる目標の範囲で統一戦線を形成し、統一戦線の政府をつくるために力をつくす」とした上で「革新・民主の自治体を確立することは……国政における民主的革新的な流れを前進させるうえでも、重要な力となる」とある。

 立憲と組んで都知事選に全力投球するのは、「革新・民主の都政」を作って、それをテコに現政権を打倒し、「統一戦線の政府」に向かうチャンス到来と見ているからではないか。

 都知事選なのに、蓮舫氏は現政権を盛んに批判し「自民党政治は終わらせなければならない」などと訴えている。これこそ“蓮舫・共産都政”から統一戦線の政府樹立をもくろむ共産党の“革命への筋書き”にのっとった発言と言えよう。(之)

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