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山口那津男・公明党代表

公明ニュース

「立党精神」胸に勝ち抜く

党大会で再任、山口那津男代表インタビュー

2022年10月02日付

公明党は9月25日、都内で第14回全国大会を開き、「大衆とともに」の立党精神を胸に刻み、2年後の結党60年、来年の統一地方選大勝利に向け出発しました。党代表に再任された山口那津男代表に、決意や政策課題への対応について聞きました。

(難局乗り越える新布陣)党勢拡大の先頭に立つ

 ――党代表に再任されました。

 山口那津男代表 8期目の大任を拝命し、改めて身の引き締まる思いです。2年後の結党60年をめざし、決意新たに党勢拡大の先頭に立ってまいります。

 物価高など、日本を取り巻く環境は一段と厳しさが増しています。こうした時だからこそ、政権の安定が何よりも重要です。連立政権の一翼を担う公明党の代表として、これまでの経験や人脈を生かし、責任を果たす覚悟です。

政調会長に高木氏就任、綱紀正し、次世代育てる

 ――新たな執行部体制も整えました。

 山口 既に統一地方選の準備が始まっていることなどを考慮して、引き続き幹事長には石井啓一衆院議員を充てるなど、体制の骨格は維持しました。政務調査会長には、高木陽介衆院議員を起用し、マスコミ出身者として分かりやすい説明、発信力を期待しています。

 ――党運営で特に取り組むことは。

 山口 近年、党所属の国会議員らが国民の信頼を損ねる事態を起こしていることに、心からおわび申し上げます。深い反省に基づき、党内の綱紀を厳格に正していきます。

 その上で、新しい力を育て、若い力にバトンをつないでいくことも重要なテーマです。今年は、党の創立者から立党精神の淵源となる「大衆とともに」の指針を示していただき60年の節目を迎えました。これを全議員が心肝に染め、日常活動の実践を通じて一騎当千の力を培っていくことが大切です。

 次世代の人たちが党内で役割を担い、経験を積めるよう、態勢づくりに力を尽くします。

(当面の重要政治課題)コロナ克服、物価高対策

 ――取り組むべき当面の重要政治課題、臨時国会の論点は。

 山口 まずはコロナ禍の克服です。新型コロナのオミクロン株に対応したワクチンを、必要な人が早期に接種できるよう体制づくりを推進する必要があります。飲み薬についても開発・承認を進めるための支援を強化します。

 併せて、物価高対策に万全を期さなければなりません。これまで燃油や食料品、飼料・肥料などの価格抑制を進めてきました。また、自治体が地域の実情に応じて活用できる地方創生臨時交付金を拡充し、学校給食費や公共料金の値上げ抑制を各地で実現しています。

 これらの対策は一定の効果を上げていますが、現場の声は切実で、一層の支援が求められています。

 政府は、今月にも新たな総合経済対策を取りまとめる予定です。この対策に国民の声を反映させるため、党は9月28日に政府へ提言しました。

 臨時国会では、施策の具体化や財源となる今年度第2次補正予算案の成立に全力を尽くします。

成長けん引する産業支援も

 ――経済再生の視点も重要です。

 山口 今後、重要になるのは、日本経済の成長をけん引するための新産業分野への投資です。具体的には、デジタル化を促すDX(デジタルトランスフォーメーション)、脱炭素社会に向けたGX(グリーントランスフォーメーション)に関連する分野です。

 技術開発の支援とともに、人材育成の強化を進めるため、知識やスキルを学び直すリカレント教育、職業能力を再開発するリスキリングなどの拡充をリードします。

 激甚化・頻発化する自然災害を踏まえた、防災・減災の強化も進めなくてはなりません。

 ――安全保障や旧統一教会を巡る問題も論戦が交わされます。

 山口 安全保障については、国際社会の平和と安定に向けて、わが国の防衛力のあり方や日米同盟の抑止力をどう確保するかが課題です。

 「国家安全保障戦略」など3文書の年末改定に向け、党内議論を重ね、考え方をまとめるとともに、与党協議を通じて国民の理解を得られるよう、議論を尽くします。

 旧統一教会を巡る問題は、宗教と政治の問題ではなく、社会的なトラブルを多く抱える団体と政治家との問題と捉えるべきで、「信教の自由」「政教分離」という憲法上の問題と見るべきではないと考えます。いわゆる霊感商法の被害防止に向けては、既存の消費者関連の法律見直しなどを求めていきます。

(来年の統一地方選へ)支持基盤強化、全議員で

 ――来年の統一地方選に向けては。

 山口 3000人近い党所属議員の半数以上が臨む、一大政治決戦です。公明系候補が政界に初出馬した党の出発点であり、党の基盤を強化する上でも断じて勝たなければなりません。

 昨年の衆院選、今夏の参院選では多大なご支援をいただき、多くの議席を獲得できましたが、比例票は目標に届きませんでした。この点を踏まえ、支持基盤の強化を図ります。各地で厳しい戦いが予想されますが、全議員が地域に根を張り、一人の声から実績を積み上げていく中で、かつてない党勢拡大の金字塔を打ち立ててまいります。

地域に根を張り完勝果たす

 ――公明党の持ち味をどう発揮しますか。

 山口 衆望を担う政党として、政治家として「応援して良かった」と言っていただけるよう、全議員が「大衆とともに」の原点に立ち返って奮闘します。

 公明党の持ち味は、ネットワークを生かした政策実現力、小さな声を聴く力です。その原動力は地方議員にこそあります。国民に安心と希望を届けるため、厳しい選挙戦を断じて勝ち抜き、完全勝利を果たしてまいります。

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