シャトル外交
「シャトル外交」とは、首脳同士が相手国を相互に訪問する外交を意味します。「シャトル」は、織り機の中で縦糸に横糸を通すため、左右に往復運動を繰り返す「杼(ひ)」と呼ばれる道具が語源です。「シャトル外交」という表現は、1973年の第4次中東戦争後、キッシンジャー米国務長官(当時)がイスラエルとアラブ諸国を何度も訪問し、翌年にイスラエルとエジプト、シリア間の兵力引き離し協定を成立させたことがきっかけとなり、広く使われるようになりました。
日本は韓国と2004年7月からシャトル外交を行ってきましたが、歴史認識問題などを巡って関係が悪化し、11年12月を最後に途絶えていました。しかし、両国関係の改善に向けて岸田文雄首相と韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が3月16日に会談し、再開を確認しました。
日本は韓国のほか、インドともシャトル外交を続けています。