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“いまさら聞けない”ニュースワード

HPV

"いまさら聞けない"ニュースワード

 子宮頸がん発症の主な原因とされる「ヒトパピローマウイルス」のことで、1982年、ドイツのウイルス学者であるハラルド・ツァ・ハウゼン氏(後にノーベル生理学・医学賞を受賞)によって、子宮頸がんの多くがHPVの感染で生じることが発見されました。また、このウイルスは肛門がんや膣がんなど、多くの病気の発生にも関わっていると考えられています。

 ウイルスの主な感染経路は性行為です。海外では性行為の経験がある女性の50~80%が、生涯で一度はHPVに感染すると報告されています。感染しても約90%の確率で、2年以内にウイルスが自然に排除されますが、排除されず数年から数十年にわたって持続的に感染すると、がんになる場合があります。

 HPV感染の予防や、がんの早期発見・治療につなげるためには、子宮頸がんのワクチン接種や検診受診が重要です。

 4月からは自治体の判断で、子宮頸がん検診にHPVの感染を調べる検査の導入が可能になりました。30歳以上を対象に5年に1回で、細胞を採取して顕微鏡で調べる従来の検査(細胞診)より受診の頻度が減るため、負担が軽減されます。この検査で陽性だった場合は細胞診を受けるほか、1年後に追跡検査を受けます。

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