補正予算
国や地方自治体が、年度途中に必要に応じて組むのが「補正予算」です。政策の実施には、その財源の確保が欠かせません。年度が始まる前に、社会保障費や防衛費、地方交付税交付金といった年間を通じて毎年必要な財源が組まれる「当初予算(本予算)」に対して、補正予算は災害対応などを理由にした新たな財源を確保するためのもの。本予算と同様、議会での審議を経て成立します。
補正予算には災害対応のほか、経済状況を踏まえて家計や企業を支援する経費を計上することが多く、年度内に複数回、編成することもあります。近年では、新型コロナウイルスや物価高への対応に充てられてきました。
ちなみに、国の本年度補正予算に関しては、石破茂首相が物価高騰に対する低所得世帯向けの給付や中堅・中小企業の賃上げ支援などを盛り込む新たな経済対策の裏付けとして編成し、衆院選後に国会に提出することを表明していました。今後、衆院選の結果を踏まえ、与野党間での調整が図られていく見通しです。