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教科書の無償配布
決定打となる首相答弁引き出す
桜舞う4月、子どもたちが教室で真新しい教科書を受け取る……。この当たり前となった光景の陰には、公明の粘り強い取り組みがあった。
「何はさておいても中学3年までの教科書代を無償にすべきです!」
1963年3月の参院本会議で党の前身・公明政治連盟の柏原ヤス氏が、池田勇人首相に迫った。憲法には“義務教育は無償”とあるのに、当時、教科書は有償で、多くの家庭が大変な思いをしていたからだ。
柏原氏の気迫に押されるように、池田首相は「66年度までには義務教育の教科書を全部出したい」と答弁。小学1年から中学3年までの教科書無償配布の完全実施計画を、首相が初めて明言した。
これが決定打となり、無償配布は63年度から段階的にスタート。政府の対応に遅れはあったが、69年度には完全実施に至った。
## 粘りと執念実り、3つの教育無償化
これを源流に、長年の粘りと執念で実現させたのが、2019年開始の「幼児教育・保育の無償化」や20年からの「私立高校の授業料実質無償化」「高等教育の無償化」だ。福祉、教育の充実に全魂を傾ける闘いは、今も公明議員に脈々と受け継がれている。