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公害追放全国大会でイタイイタイ病患者(右側)を支える矢追氏=70年9月 東京・千代田区

イタイイタイ病の患者救済

徹底した現地調査で公害初認定

2022年4月21日付 3面

1960年代、高度経済成長の一方、深刻な公害が各地で表面化した。富山県の神通川流域で多発していたイタイイタイ病も、その一つ。骨が極端にもろくなって骨折を繰り返し、痛みで泣き叫ぶ声が、この病名を生んだ。原因は上流の鉱山からの排水に含まれる重金属カドミウム。だが、行政や地元議員は黙殺していた。

 参院公明党の矢追秀彦氏は現地に足を運び、患者らの悲惨な状況を涙ながらに調査した。「こんなことが許されていいのか!」と憤り、67年5月に国会で初めてこの問題を取り上げた。しかし、政府は「原因が分からない」の一点張りだった。

 公明党は一歩も引かなかった。患者を訪ねて調査を重ね、対策を迫った結果、政府は68年5月、初めて公害病としてイタイイタイ病を認定。熊本県の水俣病などの認定へと波及していった。

生命・生存を守る温暖化対策リード

 それから半世紀以上がたち、地球温暖化に伴う気候変動などが生命・生活・生存を脅かしかねない時代を迎えつつある。公明党は“2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ”を提唱し、政府に宣言させるなど、今も「環境の党」として本領を発揮している。

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